奥 詩歩

PROFILE

奥 詩歩

医療関係の大学の鍼灸科を卒業後、数年、別会社で勤務し2017年にクレインフラップに入社し、「鶴鍼灸院」で鍼灸師として活躍する。2022年3月からはダブルワークとして「ケアプランセンター蛙」に勤務し、2022年6月からはクレインタウンに転籍しケアマネジャーとして勤務。必要時は鍼灸師としても業務を行う。

未来のためにさらなるステップアップを

私は長年グループ会社のクレインフラップで「鶴鍼灸院」の鍼灸師をしていました。そのまま鍼灸師を続けていてもよかったのですが、自分のこれからのキャリアを考えたときに、さらに資格を持ってステップアップしたいという気持ちになっていきました。「ケアプランセンター蛙」のケアマネジャーと接する機会もあって、「やってみたら?」と背中を押されたことからも、ケアマネジャーの資格を取ることを決意。研修や試験を受けていき、2022年6月にクレインタウンの正社員となりました。
介護保険サービスをスムーズに受けられるように調整することや、ケアプランの作成がケアマネジャーの主な仕事です。利用者様の日常生活の不安を解消するための相談や支援業務を手掛けています。

プライベートも大事にしながらケアマネジャーの仕事に邁進中

ケアマネジャーとして勤務して最初の3カ月は、要介護認定の申請やケアプランの立案などの仕事のやり方、システムの使用方法などを教えてもらい、少しずつ利用者様を担当するようになっていきました。他のケアマネジャーと一緒に、まずは状態の変化が少ない利用者様のもとを周り、様々なケースを見せてもらいました。そして徐々に私もケアプランを提案するようになっていき、受け持つ利用者様も増えていきました。現在は月40件ほどを担当しています。
研修後は自由出勤となりました。自分の裁量で勤務時間や在宅ワークをする日を決められるので、私も週に1~2回は在宅ワークをしており、とても働きやすい職場です。私はまだケアマネジャーになって日が浅いので、先輩にすぐ質問できるように比較的出勤している日が多いですね。基本は個人で行う仕事なのですが、質問すると先輩方は親身に答えてくれますし、穏やかな雰囲気の職場です。それぞれの得意分野を持つ経験豊富な先輩方がいてくれて助かっています。

利用者様にとってより良いことを客観的に判断する

元々私は生活の中で人の気持ちに寄り添いたいという想いが強く、大学でも鍼灸師の勉強をしました。この気持ちは大切なのですが、ケアマネジャーが利用者様に寄り添いすぎると客観的に物事を見ることができません。お困りごとを解決することがケアマネジャーの使命なので、客観的に判断できるように心がけています。
ケアマネジャーの仕事をしていると、最期を看取ることもあります。もちろん悲しい気持ちでいっぱいになるのですが、ご家族が悲しまれている中でケアマネジャーの私まで感情的になってはいけません。グリーフケア(身近な人と死別した人が、悲しみから立ち直れるよう支援すること)にも配慮する必要があります。常に客観的な目線でいられることが大切だと思っています。
 

利用者様とご家族の「ありがとう」につながった時が喜び

高齢の利用者様には今までの経験から生活リズムやスタンスができ上がっており、それをケアプランによって変えることは難しいことです。しかし、利用者様の生活に沿ってうまく介護保険サービスをつなげられたときは、「ありがとう」と言っていただけることが多く、ケアマネジャーとしてとてもうれしく思います。利用者の目線でどうしたら生活を向上していけるかを考える姿勢が重要です。
私はこの春から産育休を取る予定で、その後仕事に復帰してケアマネジャーを続けていきたいと願っています。復帰後は今まで以上に様々なケースを経験し、利用者様がより人生を豊かに過ごせるように働きかけ、介護度が重い方も受け持っていけるようになりたいと考えています。