医療事務から導かれるように介護の仕事へ

介護の仕事をするようになったきっかけは、医療事務で働いていた医院が訪問介護や通所介護も行っていたことです。元々福祉科のある高校で介護福祉士の資格を取得しており、勤めて1年後くらいから介護や生活相談員の仕事をするようになっていきました。
そんな時、「整骨院亀」に通院するようになって、クレインタウンの代表の鶴町さんと出会いました。デイサービスの生活相談員をしていた頃で、手探りで分からないことが多く鶴町さんに相談したところ、素早く的確な答えが返ってきたことが印象に残っています。様々なお話をしている中で「うちでやってみては」と誘っていただき、クレインタウンに転職しました。現在は「デイサービス鯉」の管理者兼生活相談員として働いています。

利用者様とケアマネジャーや諸施設との架け橋役

生活相談員とは、利用者様やご家族の相談窓口となる職業です。利用体験の受付けをはじめ、利用が決まったらご契約の手続き、ケアマネジャーとの連絡や他の施設や機関との調整なども行います。利用者様の気になっていることや困っておられることなどを聞き出して、ケアマネジャーに伝えてケアプラン作成の参考にしてもらいます。管理者としては、各種請求業務や予算の管理、スタッフのマネジメントなどを手がけ、施設全体の運営を行っています。
1日の流れとしては、8時ごろに出勤してその日の準備を行い、8時30分頃から利用者様の送迎に向かいます。9時にデイサービスに到着し、利用者様の検温や消毒、バイタル測定などを行い、9時15分ごろには全員で体操を行います。その後、入浴介助や機能訓練などをそれぞれ行い、12時に利用者様をお送りします。当施設は半日型なので、午後も13時のお迎え以降同じスケジュールで動きます。

笑顔で過ごせる時間を提供するために一致団結

「デイサービス鯉」はリハビリ、入浴介助に特化した施設で、要介護（要支援）状態の利用者様がご自宅でできるかぎり自立した日常生活を営むことができるよう、日常生活上のサポートや機能訓練を実施。心身機能の回復や生活機能の維持・向上を目指しています。元気な方から車いすの方まで、皆さん楽しく通っていただいています。地域密着の施設なので距離が近く、利用者様とスタッフも和気あいあいとした雰囲気です。たくさんお話をして、楽しい気持ちで帰っていただくことを心がけています。
身体が動きづらくなり、他の人との関りも少なくなっていく中で、最初はデイサービスも休みがちな利用者様は多いです。しかし、当施設に来ていただいたからには楽しい時間を過ごして帰っていただきたい。常に笑顔で一人一人にお声かけすることをスタッフ全員で実践しています。「3時間があっという間だった」などと言ってもらえると嬉しいですね。

コミュニケーションスキルを身に付けながら楽しく働ける

以前、ずっと車いすに乗っていて歩くのを諦めていた利用者様がいらっしゃいました。「デイサービス鯉」に通って機能訓練を受け続けて、やがて歩行器を使って歩けるようになられたのです。ご自宅も近所だったので、歩行器を使って通所されるようになり、諦めずにやればできる姿を見てとても感動しました。少しでも利用者様やご家族のお役に立てれば嬉しいし、スタッフとも喜びを分かち合いたいと思っています。周りのスタッフには本当に助けられていて、日々成長するために自分を磨かなければと考えています。
「デイサービス鯉」に勤務する場合、利用者様の対応について覚えてもらうことから始めるので、最初から難しいことはやりません。対応に慣れてもらってから、入浴介助や機能訓練など徐々にステップアップしていきます。お話しすることやコミュニケーションが好きな方はきっと向いている職業だと思います。利用者様に最善を尽くすことはもちろん、スタッフにとっても働きやすい環境を整えていきたいと思います。